肉・肉・肉！編

す、すごい波打ってる。絵文字を介して、その食べ物のアイデンティティを改めて学ぶ日々です。たしかに、平べった〜くなってるベーコンより、過剰なほどに波を打ってるベーコンのほうが美味しそうに見える。まぁそれは置いといて、この絵文字の何にいちばん感動したかって、ちゃんとベーコンが「2枚」あるところなんですよ。1枚でもきっと成立する。でも目玉焼きの横に添えられてるベーコンは、たぶん1枚よりも2枚のことのほうが多い。こういう細かいこだわりに、絵文字をつくる人の愛を感じます。この連載、始めてよかった。

これ、iPhoneに限らずこの世のすべての絵文字史上でも、なかなかのハイクオリティ・オブ・ハイクオリティなのでは。脂身のところとかほんとにベタベタしそうだし、そこに入る陰影も凹凸もリアル。筋の入り方とかもきめ細かい。スーパーのお肉売り場にこれが紛れ混んでいても、一見わからなさそうです。こんなによくできてる絵文字、なんで直径5mmのスケールでしかみんなに見られないんだろう。赤身の「赤」が濃すぎるので、おそらく国産のお肉ではないかもしれないけど。あとこの絵文字、かなり「発色がいい」ので、LINEの文面にちょっと彩りがほしいときに重宝します（そういう使い方もある）。

以前はよく使っていたんですよ、この絵文字。友達とのLINEとかで「焼肉いこ〜！🍖」みたいな感じで。でもその頃からわたし、ずっと違和感は感じていたんです。だって、焼肉屋さんでこういうお肉って食べたことないし。これ食べてるのって、『ギャートルズ』か『ONE PIECE』に出てくる人たちくらいしか見たことないし。そんな矢先、「焼肉いこ〜！」というキラーフレーズの側近の座は上の「焼く前の牛肉」に奪われてしまうわけです。でもいつかはこのマンガ肉、本物を食べてみたいな。